Lx 攻略情報52 大書庫で閲覧した書物6【根源の邪竜についての研究】

【根源の邪竜についての研究】
        ―キドニア・センデラル著

 聖書の『邪竜退治』には、数少ない根源の邪竜についての記述がある。創造主メルノティがこの世界をつくり、つかさどる者としてソトル神とカーサリ神をつくった。そしてソトル神とカーサリ神がこの世界でまず行なったのが根源の邪竜の討伐だ。
 根源の邪竜という名の通り、この世界のすべての悪の源であり、禍々しい瘴気をまとった巨大な魔物として描かれる。ソトル神とカーサリ神は、メルノティから借り受けた「夜明け薙ぎの剣」(あるいは「宵切りの剣」)と数々の魔術で根源の邪竜に挑んだ。戦いは熾烈を極め、ソトル神をかばってカーサリ神が太腿に傷を負うが、ついにはソトル神の剣が邪竜にとどめを刺した。しかし邪竜の死骸からも禍々しい瘴気は消えなかった。2人は仕方なく邪竜の死骸を細かく切り分け、世界各地の地中深くに封印した。これでこの世界の巨悪は滅したと思われたが、長い年月の間に邪竜の死骸の小片がまとう瘴気が周囲の地を侵し、その瘴気から魔物が生まれ始めた。これが現在にまで世界中に魔物が跋扈している要因だとされている。根源の邪竜は「竜」と名がついているが実際には「竜」であるかどうかも不明である。
 
「ソトルとカーサリは鋭い剣を使って
 邪竜の死骸を
 血肉、鱗、皮、骨、歯、翼、角に切り分けた」
    ユーミティア語訳聖書「邪竜退治」より

 一般に知られている聖書には「邪竜」と訳されているが、古文書の翻訳前の記述は古代語で「魔物」を意味するものとなっている。鱗や角、翼がある魔物のイメージを「竜」と見るのは容易であるが、民間伝承や宗教画では魔道書に載っているような悪魔のような姿で描かれたり、果ては大きな獣として描かれる例もある。
 根源の邪竜に関して最も不可解とされているのは、その存在である。創造主メルノティによる世界創造の後、この世界を託されたソトル神とカーサリ神がまずはじめに行なったのが邪竜退治だ。となると世界創造のときにすでに根源の邪竜が存在しているということになる。この世界の創造と同時に邪竜も生み出されてしまったのか。あるいは、創造主メルノティが意図して邪竜までもつくり出したのか。この世界のはじまりを語る上でも最も謎に満ちた点である。

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