Lx 攻略情報51 大書庫で閲覧した書物5【空見の民】

【空見の民】
        ―シドラル・カシウス著

■空見(うつろみ)の民
 グレドエルム大陸のケトゥラ族、ウィルブス大陸のバルベル族、キルプ諸島のニシュタカン族など世界各地に居住するククマウル民族の呼称。固有言語はケトゥ語であるが遊牧や貿易を主として栄えたため、現在ではわれわれ同様ユーミティア語を話す人が多い。元々は小民族であったが信仰のために世界各地を旅しそれぞれの地域に分化していったとされている。彼らの信仰の対象は『マハロド』と呼ばれる母なる神、そしてマハロド神が住まう天空の島『エムロファト』である。またマハロド神話に神の使いとして登場する様々な動物も彼らの信仰の対象となっている。伝統的な装飾にも多くの動物が見られ、代表的なものとして幸運を呼ぶ青いうさぎがよく知られている。空見の民たちの文化で最も有名なのが『試練の旅』の掟だろう。この掟のために彼らは一つの場所に定住せず、家や領地を持つ者も毎年長期の旅に出かける。特異な例として空見の民が国家持ったセパラ王国があるが、その国王でさえ年に一度、雨季と乾季の境に王宮を離れ、見聞を広めるために領内や他国まで旅をする。これはセパラ国では最大の行事となっており、この時期に合わせて大半の国民も『試練の旅』に出るため、王都は閑散とする。


■マハロドの神話
 太古の昔、島国ククマウルに「マハロド」と名乗る者が光り輝く空飛ぶ船で降り立った。マハロドは人々に同じ言葉で語りかけ、動物や植物、薬の知識、建築や治水の技術など様々なことを教えた。ククマウルの人々はマハロドを親しみ敬い、ククマウル王もよく話をし助言を求めた。
 しかし、しばらくするとマハロドはまだ為すべきことがあるためこの地を離れなければならないことを告げる。別れを惜しむ人々にまたいつの日か再会すること、そしてそのとき豊かになった国を見せてほしいということを約束をする。最後にマハロドは天高き雲の上に住まうため島を一つ譲ってほしいと王に頼んだ。王がその通りにするとマハロドは空飛ぶ船と共に島を空のかなたに連れて行った。人々はマハロドが神であったに違いないと言い合った。
 しばらくのち、ククマウルの国は未曽有の大災害に見舞われ、海の底に沈んでしまう。帰るべき故郷を失い、マハロドとの約束も果たせなくなった人々は絶望の淵に立たされる。そしてマハロドと再会するため、また唯一残された故郷である天空の島に行きつくために人々は旅をし続けることを誓った。人々はその地を「エムロファト(雲間に隠れた場所)」と呼び、長き『試練の旅』の終着点としたのだった。
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